必要は工夫と努力の母

学年主任 原田 宏明

手前味噌ではあるが、英単テストの採点の速さだけは誰にも負けない自信がある。今やっているターゲットの採点は1枚10秒程度でやっている。この速さで採点しようと思うとまず一瞬で正誤を判断しなければならない。そして○×をつける動作が2問後に続くといったリズムでやる。採点をしている時は自分でもびっくりするぐらい集中している。
  
なぜできるようになったかと言うと、20歳代の時に勤務していた学校はとても忙しく、放課後に部活に行くためには、空いている授業時間の50分間で4クラスを採点しなければいけない状況があった。必要だったから必死でやった。やっているうちにできるようになった。自分が必要だと思えば工夫し努力できるんだと言うことを若い時に感じた。
 
3月24日、部活をやっていると3年生が春課題のことを話していた。「あと数学○○問やれば終わるねん。」「俺もそれぐらいやで。」一部の声かもしれないが、3年生での学習に対して、取り組む姿勢ができている生徒が多いのではないかと期待した。しかし、1学期は忙しい。日程を見ればそれがすぐわかる。文化祭は盛り上がっていかなければならないし、部活動も総体がすぐあるので練習は欠かせない。日々の学習も大変だ。誰もができるのか不安になることだろう。でも、必要性を強く感じたらやらざるを得ない。やらなければならないと思ったら、できるように工夫するはずだ。短時間でこなすためにめちゃくちゃ集中することであろう。できないと思ったらできない。やらなあかんと思ったらできるようになる。みんなには学習、行事、部活の3つとも頑張ってほしいと思う。

学年通信『樹』第27号より